夏の天神講



天神講祭り

天神講というと、2月25日(天神様:菅原道真公の命日)に行われる、学問成就と身体堅固を祈る行事と思いますよね。でも、実は石川県で天神講というと、菅生石部神社で行われる夏のお祭りのことを言います。これはどうしてなのか、ご存知でしょうか。

天神講=菅生石部神社の夏祭り

菅生石部神社(すごういそべじんじゃ)は江戸時代に大聖寺藩が置かれた加賀市大聖寺にあり、西暦585年に創祀された格式ある神社。中世には加賀国二ノ宮になり、朝廷からも加賀藩からも大聖寺藩からも厚く崇敬を集めていました。ちなみに、加賀一ノ宮は、白山比咩神社です。

こちらの祭神は、菅生石部神と総称される、天津日高日子穗穗出見命、豐玉毘賣命、鵜葺草葺不合命の三柱です。この一帯は、鎌倉時代から室町時代にかけて京都の北野天満宮の社領だったことから、「天神」という通称で呼ばれるようになりました。

菅生石部神社の天神講は、神社が創祀されてから1400年以上も続く恒例の夏祭り。江戸時代には大聖寺藩の藩祭とされ、藩主はもちろん地域の住民全員が仕事を休んで参拝しました。人々の病気や災い、罪を祓い清めて、身体堅固と五穀豊穣をお祈りします。

菅原道真公を祀る天神信仰よりも歴史が古く、天神講とはいうものの道真公とは関係がないのですが、地元ではとても大切にされ、今では観光客にも大人気のお祭りになっています。

災厄を払い、五穀豊穣を祈る

菅生石部神社の天神講は毎年7月24日から26日までの三日間。境内の舞殿では氏子の少年たち(お稚児さん)によって「扇の舞」「鈴の舞」「蝶の舞」が奉納。背中に蝶の羽が付いたお稚児さんの愛らしい衣装と舞いが印象的で、お祭りの見どころのひとつです。






1日目(7月24日):茅の輪神事(茅の輪くぐり)

「夏越の祓(なごしのはらえ)」とも呼ばれる、夏ならではの神事。半年の間に積み重なったの罪や穢れを落とし、残された半年間の無病息災を祈ります。マコモで作った直径2mほどの大きな茅の輪を神前に設置、これを三回くぐって参拝。青々とした茅の輪からは清らかな香りがして、身も心も清めてくれます。。

2日目(7月25日):疫神塚神事

青々としたマコモを束ねてつくった籠のような塚を本殿に設置。次々に参拝する方たちの罪や穢れ、災難や厄、そして悪霊をここに封じ込めます。

 

3日目(7月26日):湯の花神事

釜にお湯を沸かし、そのお湯を笹の葉で撒いて、身を清めてくれます。本来あるべき清らかな姿に戻し、安全と幸せをお祈りします。

関連記事

ページ上部へ戻る